秋になると梨やブドウなど美味しい季節です。
しかし果物で口腔内にアレルギ―が起きることが増えているようです。まさかの花粉症と果物アレルギーの関係性や対応について調べてみました。
果物アレルギーの症状とは
果物を食べた時に、唇や口の中、のどが痒かったりイガイガしたり、腫れることはありませんか?
それらはOASと呼ばれる口腔アレルギーが引き起こす症状かもしれませんよ。
特定の果物を口にすると、かゆみなどの違和感を感じる「果物アレルギー」。国民病となった花粉症の患者増で、果物アレルギーの患者も増えているといいます。
果物アレルギーと花粉症の関係

果物アレルギーの患者さんを調べるとその約8割が花粉症患だった!というデータもあるようです。
果物アレルギーが起こり、病院で検査をしたら花粉症だったというパターン。
花粉症になってから数年たって果物アレルギーを発症する人など。
発症の原因は?
果物や野菜には、花粉症のアレルゲン(アレルギーの原因となるたんぱく質)と似た構造のたんぱく質を含むものがあります。
花粉症の人がそれらを口にすることで身体の免疫機能が花粉のアレルゲンと類似のもの!と判断。それが症状を引き起こすと推測されています。
花粉症の原因となる植物の種類とアレルギー症状が出る果物
- シラカバ・ハンノキ →リンゴ・梨・ブドウ・西洋梨・桃など
- ブタクサ→メロン・スイカ・バナナ・きゅうりなど
- スギ、ヒノキ→トマト
ここに紹介しているの一部ですが、関連が報告されているという果物や野菜の種類が多いことに驚きます!
花粉症とは関連しないアレルギーにも注意が必要
花粉症とは関連はないものの、生ゴムの成分をアレルゲンとするラテックスアレルギーの人も注意が必要で栗・アボガド、バナナ、キウイフルーツで発症することもあります。
OAS(口腔アレルギー症候群)の主な症状とは
食べてから15分以内に発症することが多いと言われています。
- 口の中やのどに痒み
- 唇の腫れ
- 喉がイガイガする
- 吐き気や腹部の不快感
重い症状だと口腔以外にも現れます。
- 花粉症のような目のかゆみや鼻水、鼻づまり
- 蕁麻疹
- 気管支喘息の症状
- ときにはアナフィラキシーショックにも
花粉症の発症が低年齢化しているためアレルギーを起こす子が増えていると言われています。
この果物の新しいタイプのアレルギー。子どもだけではなく大人でも急に発症することがあります。それまで普通に食べていたのにまさかその果物が!と。
果物アレルギーが出たら?
果物を食べて違和感を覚えたら皮膚科やアレルギー科、耳鼻咽喉科の医療機関を受診しましょう。
抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬などが処方されます。
原因を特定するためにアレルゲン特定の検査を受けるのが望ましいです。
原因になる食べ物を控える
アレルギーを起こす可能性のある食材を、生で食すのを控えましょう。
同じ果物やしぼりたてジュースを一度に多量に飲むことも注意が必要です。
食べるなら加熱をする
OASを引き起こすタンパク質は熱や消化で分解されやすく、よく加熱すれば症状はおきにくいとされています。
加熱で加工されると(ジャムやコンポート等)、症状が出なくなるのも特徴です。
とは言えこれらも絶対安心というものではないというので食べ過ぎないようにするなど注意が必要ですね。
いつもと同じものを食べていても、違和感を感じたら摂取を中止することで症状がおさまるので厳密な除去は必要ないことが多いです。
一方では微量でもアナフィラキシーショックを起こす型もあるので注意が必要です。
まとめ
該当する食物を知ることで、上手にほどよく摂取していきたいものですね。
子供の場合はわかりにくいので、果物を嫌がる場合はこうしたアレルギー症状が出ている可能性もあるので口の中を確認してあげるのがいいそうです。
前もって把握しておき予防して、果物の美味しい秋を満喫したいですね。
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