蚊などに虫除けスプレーが効かない?効果的な使用法と子供にもお勧め製品をプロが指南

夏本番!暑くても花火大会やバーベキューなど外に出て夏を満喫したいですね!

ストレスなくアウトドアを楽しむのに気を付けたいのが蚊などの虫対策。虫除けスプレーを塗ってるのに刺さされたり、一人だけ蚊にくわれやすい!なんてことはありませんか?

虫除けスプレーなど効果的な使い方や製品についてラジオ東京FMの番組『ピートのふしぎなガレージ』で特集していたのでまとめました!

 

環境の変化と新しい害虫。気を付けること

国立環境研究所 生態系環境研究センター  昆虫学者 五箇さんのお話

 蚊に刺されやすい人は足の裏に注意!?

蚊は呼気に含まれる二酸化炭素、汗のにおいや体温で寄ってきます。

最近の研究では、常在菌の多様性が高いほど蚊が寄ってくることが分かりました。

蚊をおびき寄せる成分が足の裏から一番出ていると言われているので足の裏を綺麗にしたり、除菌の靴下を履くことが対策になるとのこと。

人より刺されやすい!という人は試してみるのはどうでしょうか?

 マダニに注意

マダニは獣道などで待ち構えて動物を刺します。草むらなどでの犬の散歩などには注意が必要です。家に持ち帰って人間に移ることもあります。

昔は噛まれてもあまり気にしなくてもよかったのですが、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という新しいウイルスが急速に流行しています。猫が発症することが確認されています。発症した猫に噛まれた女性が亡くなるという事件も起きています。

環境が変わっていて、今までは予想してない病気や害虫も出てきているのですね。

 赤いクワガタ!?に注意

ヒラズゲンセイは赤いクワガタみたいな虫。かっこいい名前ですよね。

関西を中心に発見されています。

触ると毒物が出て、皮膚がかぶれて火傷したみたいになるので注意が必要です。もし見かけても迂闊に触らないようにしてくださいね。

お子さんが触ってしまわないよう注意しましょう。

 トコジラミ(南京虫)

カメムシの仲間。一時姿を消していましたが最近また発生し出しています。噛まれるとかゆみがとても強く、薬剤が効かない種類も増えてきています。

一説によると天敵だったG(あの茶色い虫です…)を駆除したから大発生したとか。。。都市という新しい環境が生み出すバランスの崩れも難しい問題ですね。

虫除けの歴史

今では便利な虫除けがありますが、虫との戦いはどの場所、どの時代でもあったようです。

 クレオパトラのアイシャドウは虫よけ?

絶世の美女、クレオパトラのメイク。印象的なアイシャドウのイメージがありますね。

あれ、実は虫除けのためだったようです。孔雀石と香料と油を混ぜたものを塗って、目元に集まりやすい虫をガードするもの。長い歴史があってそれ以前の時代、紀元前三千年以上前から用いられていました。

寝ている間に虫が目元で卵・・・なんて想像だけでぎょっとする話もありました。

 平安時代の蚊遣火(かやりび)

もくもくと、ヨモギや、かやを焚火のように燃やして煙を家の中に入れることで虫を追い払っていました。水を少しかけては消し、煙をより多く出すように工夫していました。

蚊取り線香が発達する大正時代ごろまで行われていたようです。

煙くても虫に刺されるよりはマシという事なんでしょうね。

 花やハーブを踏む優雅なストローイング

中世のヨーロッパでは花やハーブなどを床一面に広げて、踏むことで出る香りで虫が来ないようにするストローイングという方法を用いてました。

ただ、この方法はお金がかかるので庶民派ハーブを吊るしたり、ベッドにノミよけにしたりしていたようです。

なかでもイソップというハーブは、現代でもオーガニックコスメとして商品化されていますね。

 

虫除けスプレーの使い方をプロが指南

アース製薬 中辻さんのお話

塗る量が肝!

虫除けを塗っているのに蚊に刺される!!と腹立たしく思った事ないですか?

どうやら塗りが足りないらしいです。ポイントをまとめてみました。

  • 使用制限 12歳以上
  • 水や汗で流れやすいので塗り直しが大切!
  • 塗り直し目安は3~4時間ごと
  • 塗りむらが無いようにしっかり体にまとわりつくように塗ること

腕から下に3プッシュでも足りないそうです。成分をしっかり効かせるためには(片腕)15プッシュほどして塗り伸ばすのがおすすめとのことでした。

エアゾールタイプでもプシュッじゃだめで、番組内ではプシューーーーーーーーーーーーーーーーーーと噴射してました(笑)サラサラパウダーが入っているためベタつかないのも特徴です。

使用量が少なすぎて塗りむらがあると刺されてしまうので量を見直しましょう。

蚊に刺されやすいポイント

刺されやすい場所は、腕の内側、太もも内側などの柔らかいところに注意しましょう。

首は手のひらでなじませてからしっかり塗るのがポイントです。

蚊のシーズン

日本の温暖化に伴って、昔より注意する時期が長くなっています。

思ってるよりも気温が低くても発生します。具体的には気温15度くらいから注意が必要です。最近では10月、11月ごろまでは気を付けたいところです。

入って来た蚊に効くアース製品

  • 「おすだけノーマット」 6畳~8畳の部屋で12時間くらい効果があります!
  • 「アースノーマット」 虫の駆除効果に加えて香りを楽しめるタイプのものもあります!

オススメ商品をプロに聞く

(有)モストップ 白井さんのお話

こちらの会社は虫除けが本当に効果があるか?捕まえられるかを検証する会社です。そんなプロが何を選べばいいか?お勧めの虫よけを教えてくれました。

虫除けスプレーの成分

虫除けの主な成分は2種類あります

  • ディート

従来からある成分。第二次世界大戦頃に開発された化合物

子供への使用制限…あり

  • イカリジン

1986年開発、日本では2016年に認可された比較的新しい成分。

子供への使用制限…なし

オススメ商品

★日常的に使いやすいタイプは?

フマキラー「スキンベープミスト」

こちらはディートが10%配合され、濃度としてはほどほど。

ミストタイプを手に吹き付け、目の周りを避けて顔に塗るのにも使いやすい。

★子供にオススメのタイプ?

フマキラー 「天使のスキンベープミスト プレミアム」

KINCHO「虫よけキンチョールDF」

イカリジンが入っているため幼児に対する使用制限がない

★蚊の多いところで効果が高いのは?

アース製薬「医薬品 サラテクト リッチリッチ30」

ディートを30%も配合

★ほかの虫よけ注意点は?

効果が高いものとしてオーガニック系のハーブの虫よけスプレーがありますが
揮発性が高くて効果が短時間だったり、濃度が高くて直接皮膚につけない方が良い製品もあるので、注意書きをちゃんと読んで適切に使用して下さい。

お部屋の中に入って来た蚊には?

最近ではワンプッシュ型のスプレーが使いやすくお勧めです。トランスフルトリンという成分で蚊を駆除するのですが、かなり効果が高いので本当にワンプッシュで大丈夫です。

  • アース製薬「おすだけノーマット」
  • KINCHOの「蚊がいなくなるスプレー」
  • フマキラーの「おすだけベープ」

注意点としては換気すると効果がなくなること、人間や哺乳類には安全だけれど昆虫を飼っている家などでは使用しないことです。

まとめ

虫除けスプレーは

  • 3~4時間ごとの塗り直し
  • 塗りむらが無いようしっかり塗る
  • 子供向けにはイカリジンが入ったものを使用する

部屋の中に入ってきた虫にはワンプッシュタイプがお勧めです!

環境や気温の変化などによって今までいなかった虫のリスクもあるので、侮らずしっかりと対策をとって楽しい夏の思い出をどんどん作りましょう!

 

\応援よろしくお願いします/

にほんブログ村 その他生活ブログへ
にほんブログ村

よかったらシェアして下さい♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です